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石田園の歴史

初代 有信
~漢方医の茶屋~

石田園のルーツは、初代・石田有信(ゆうしん、1838 - 1895)が現在の地に移り住み、商いを始めた1863年(文久2年)に遡ります。
元々は漢方医であった有信が、開国により機運の高かった茶の栽培製造に徐々に舵を切っていったのです。
茶は古来より「養生の仙薬」と云われ、漢方医の有信も茶の健康効果に着目していたと伝えられています。

弊社は、国の重要文化財に指定されている堀兼の井と堀兼神社の隣地で商いを営んできました。土地の当時の様子は、江戸名所図会に伺え、大変のどかな土地であったと云われています。

堀兼神社
二代 千代吉
~狭山火入れの曙~

2代目・石田千代吉(ちよきち、1859 - 1914)が、本格的な茶の生産に乗り出したころ、製茶機械の普及や政府単位の生産促進政策により、狭山地方(現在の狭山市、入間市、所沢市周辺)は茶の大生産地となり、石田園の製茶業の基礎がこの頃作られます。

茶は、生糸と並び当時の日本の主要輸出産品であり、横浜港に近い関東はその生産拠点として最適であったのです。特に、狭山丘陵が広がる現在の狭山市、入間市、所沢市は茶の生産に大変適した土地でした。

日本の開国、ペリー来航
三代 長蔵
~戦下の技巧承継~

その後、太平洋戦争により一部の茶園は打撃を受けますが、3代目・石田長蔵(ちょうぞう、1893 - 1986)は戦時中にも、製茶の技術を4代目・昌司に伝承します。

四代 昌司
~伝統と現代的製茶法の融合~

4代目・石田昌司(しょうじ、1937‐)は、大規模な製茶工場の設立、および火入れ機械の導入を行いました。
仕入れと火入れ技術の徹底強化を通じて、今日に伝わる石田園の製茶問屋としての基礎を確立しました。
五代 英希
~名声戦略、拡大~

5代目・石田英希(ひでき、1962‐)は、卓越した茶の鑑定力と技術力により、1994年に全国茶審査技術競技会に優勝し、農林水産大臣賞を受賞しました。
1995年にその技術力を活かし開発した茶「やまの緑®」は、石田園の伝統を受け継いだ傑作であり、石田園の火入れ技術の高さを世に示しました。

六代 陽一朗
~新時代のやり方で~

6代目・石田陽一朗(よういちろう、1990‐)は、一般企業や大学研究員など多様な職歴を持ちながら、経営に多様性をもたらしています。2019年には海外における有機製品の需要拡大に着目し、有機加工食品の生産行程管理者認証の取得を主導しました。 
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狭山火入れ伝説本舗 (有)石田園
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